物語は自由で良いんだって ~廃墟短編集 感想~
どうもこんばんは、せいぶつへいきです。
みゆきです
今日はとある小説の感想を書こうと思います。
TOP絵にもある廃墟短編集、作者は私も見に行っているブロガーのヒダマルさんです。
今回のこの小説を手にしたのは以下のCFにお気持ちを少しお送りさせていただいたのがきっかけです。
無事CFは達成されて文学フリマにも出店されたとのことで、そちらの成功や流れは作者本人のブログで楽しく語られているのでそちらをどうぞ!
おにいちゃんも良く見に行ってるブログだよね、みゆきはイラストが好き
ほんわかとした文体とか癒されるイラストでいいよね。
話は戻って、そんなCFのリターンとして送られてきた「廃墟短編集」さっそく読ませていただきました。
短編集というだけあっていくつかの話が入っているがテーマはすべて廃墟でつながっています。
静と動と言いますか、時を止めた世界という言葉がぴったりな廃墟というテーマ、私も写真を撮るのが好きなので廃墟には興味があるわけです。
そんな廃墟をテーマとしたお話とても面白いものが沢山でした。
中は五つのお話で構成されています。
廃墟ピンキーメモリー -ヒダマル-
古びた古民家に一人住む少女と朽ちていく廃墟のお話。
そこに少女を施設に引き取ろうと現れる相談員のおばさん。
目の前で起きていく朽ち行く世界、そこから学ぶことは?
大廃建之比売 -ヒダマル-
廃墟を祭る巫女とその出会いのお話。
なぜ廃墟を巫女が祭っているのか、その先に何があるのか。
そして未来に待っている世界の結末とは?
箱庭の外延は窓 ~廃墟探偵シリーズ~ -ヒヤパ-
廃墟となった団地群で構成された小さな島。
その島に古くから伝わる言い伝え。
なぜこの島はこのようになってしまったのが、その衝撃の真実は?
大廃建之比売 リターンズ -ヒダマル-
巫女と出会い主人公が歩み出したその先のお話。
そこで繰り広げられる不思議でほほえましい世界。
彼は未来の結末を変えることはできるのか?
花火 -ヒダマル-
誰もが思い出の中にある幼き日の祭りの思い出。
記憶もあいまいになっていて思い出せないけど、確かにそこにはあったこと。
時を経てふと思う、あの時の判断が違えばいまごろ?
そんな感じの5本のタイトルです。
どのお話も廃墟というテーマをいい感じに調理しておりました。
寄稿されたヒヤパさんの廃墟をテーマにした話はまさに廃墟の情景が浮かんでくるような圧倒的表現で、伊達に廃墟ブログをやっていないなと思わされまして。
この方のブログはセンスが良いんだ。
そのセンスがそのまま文章にしっかりあらわされていて、そして推理もして行く王道なストーリー、読んでいてどんどん引き込まれました。
本当にそこに廃墟があるかのような描写がすごくて、こりゃほんと廃墟よく見てるなと、このシリーズのほかの作品はどこに行けばよめるんですかね?
ピンキーメモリーと花火は少し切なくなる昔を思い出すようなお話でああぁ、昔そういう事もあったよなぁって思わされて。
花火の夜のお祭りの思い出ってもう二度と経験できないだろうけど、忘れちゃいけないんだなと再認識させられたというか。
ピンキーメモリーはこの古民家を思い出しましたね。
この時の撮影会もモデルさん一人だったので、こんな雰囲気の世界だったのかなっておもったり。
大廃建之比売のふたつは、この神様ノリノリである!
といった感じで普段のヒダマル節がガンガン出ていました、読みやすいし面白いし、こういうノベルの書き方もありなんだなという感じ。
流石です。
とりあえず神様のわがままをちょっと止めたほうがいいと思います。
全体を読んで思ったのは、タイトルの違いで表現の違いをうまく出して居るなと思ったところ、小説の一人称を少し変える、文末を少し変える。
そういう違いが思い浮かぶ情景にここまで影響するのだなとおもうわけです。
私は文学的な勉強は一切してきていないので、どういう仕組みなのか、何かセオリーが有るのか?とかはさっぱりですが、こういう技術を磨くのも楽しいだろうなぁと。
おにいちゃん昔、ラブひなのSS書いてなかったっけ?
中学時代のHPの話を持ち出すのではない!
と読んだ感想とさらっと記載させていただきました。
つぎはみゆきもよみたい
ぜひぜひ読んでみてくれよ、面白かったので、しかも短編集ちょっと空いた時間に読めるのも良いね。
普段活字読まないから長いのは耐えられなかったりするからね。
もっと活字読もうね、確か年始のもくひょ
それ以上は話さなくていいぞ。
ということで、とても手軽にで下が廃墟短編集の感想でした。
同人誌的小説なので手に入れるのは難しいと思いますが、作者のヒダマルさんのブログにコメントでも残せば購入できるかもしれません。(適当なことをいう)
それでは今日はこれにて。
また次回