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素直にただ素直に涙していい(ネタバレ有り) ~ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 ー永遠と自動手記人形ー の感想~

どうもこんばんは、せいぶつへいきです。

みゆきです

 

今公開中の映画、ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝の劇場版を見てきました。

www.violet-evergarden.jp

 

テレビアニメ本編も楽しく、涙多めで見させていただきましたが、今回の劇場版も想像通りとても良い話で、私なりに感想を書きたいなっておもったんです。

いつも適当なことを書いているブログですから、もちろん素晴らしい考察とか背景を深く読み解くとかはできませんが、小難しいことは考えず感動できるんだよっていうそんなお話です。

みゆきも凄い感動したよ

 

そんな気持ちを綴っていきましょう。

心地よく泣ける仕組みがあった

作画の凄さ

京都アニメーションの作品は作画がすごいことでは有名だと思うんですけど、TV版でもこの作品は凄い作画良かったイメージがあるので今回もその部分を楽しみに見に行きました。

私はきれいな描写とかキレキレのCG表現とか好きで、新海誠監督作品とかプリキュアのEDCGとかハルヒのライブシーンとか見て感動して涙流すから。

そういう観点でもかなり期待していったんですが、期待通りの背景美術にダンスシーンの手書き作画にゾクゾクさせて頂きました。

公式HPにも記載がありましたけど、パンフレットにはワルツシーンの場面写がコマ割りで記載されています。

それぐらい自信を持ってお届けできる作画ってことですね。

本番ではなく、練習シーンで足を一緒に動かすシーン、あそこでかなりゾクッとしたのを覚えています。

アニメの作画で静と動をあそこまできれいに書くんだなぁって。

最近は3DCGモデルのレベルが上がってきているので、引きの絵では3Dモデルを使ったり背景にいるキャラは3Dモデルになったりが多いんですが、全体的な作画レベルが高いので使うとすぐわかっちゃうんでしょうね。

それぐらい手書き作画として素晴らしい世界に到達している作品でした。

 

王道たるストーリー

ヴァイオレットTV版を見ていると、主人公の心の成長と周りの人の笑顔がテーマなのかなって思っています。

今回の劇場版も成長をしっかり描いていたなって。

イザベラとテイラーの体と心の成長、そしてその二つの成長をサポートすることによりさらに成長して未来に向けて時を進めたヴァイオレットの成長。

後半はベネディクトのストーリーなんじゃねえか?ってぐらい彼の成長も感じられるような話になっていまして。

この作品の軸となっている成長をこれでもかってぐらい描いています。

そして成長にとって必要となる時間経過。
タイムラプスの描写や変わっていく街並みとか、時間経過と切なさと夢を感じさせるような描写がちりばめられていて、見ている人をこうなんというか睡眠前に子守唄の代わりに話してもらう昔話のような心地よい時間が流れていて落ち着いてただただ落ち着いてストーリーを取り込む事が出来る感じでした。

 

琴線に触れる演出

これはもう言わずもがな、このシリーズを見ている人ならおなじみの演出の数々です。

静かな空間、光の演出、タイプライターの音、金属音、ヴァイオレットの声。

数々の心地よいほどに透き通った演出を素に組み立てられる、泣かせる話の数々。

舞踏会に向かう前の部屋での二人のやり取りとか、お互いがお互いに手紙を書くシーンとか、わかっていながらもこの後のストーリーを想像して涙するわけです。

あとこの映画静かなシーンが多いんですよ、感情の表現をそのまま音に乗せるというか、静を楽しむアニメでもあるんだなって本当に思いました。

 

すごいね、おにいちゃんよくみてる

 いや、もっとすごい人たくさんいるし、俺じゃダメダメよ

でもみゆきはひたすら泣いててしっかり見れなかったし

まあ、泣けるシーン多かったからね、それは仕方ないと思うよ。

 

ということで、ここからは泣けるシーンはここだ的な話です。

泣けるシーンが沢山あった

前半の泣けるシーン

この映画前半はイザベラとヴァイオレットのお話です、貧しい暮らしをしていたイザベラがいろいろあって全寮制お嬢様学校に入り、馴染めずにいるところでヴァイオレットと出会います。

最初はいやいやながらヴァイオレット境遇に少しずつ心を開き的な感じですね。

初めて踏み出す一歩

一番最初に泣いちゃったのはこのシーンかもしれません。
ダンスの練習をして二人きりの部屋で一歩を踏みだすシーン。

ストーリーだけではなく作画力含めてって感じですが、練習をするようになるための大きな一歩を踏み出す、一人ではできなかったけどヴァイオレットとの二人でなら。

そんなシーンを足元アングルでチカラ強く表現したところで、殻を破った瞬間を感じて涙しちゃいましたね。

舞踏会本番

ここはもう、イザベラとヴァイオレットの美しさ、そして舞踏会という世界の雰囲気、そして作画の強さすべて含めて涙しちゃいました。

感動するとかそういう感情よりも美しすぎる世界を見ても泣いちゃうわけですよ。

友達から親友、その先を求めて

二人の入浴シーン、嫌なんでここで泣くの?って思われるかもしれませんが、今まで一緒にお風呂に入っていないとか考えると、凄い心境の進展じゃないですか、そこでもしかしたら初めてヴァイオレットの体の傷を知るかもしれない。

義手のことはすでに分かっているわけですから、それ以上に踏み込むのってかなり勇気がいるじゃないですか、ただの友達だったらそんなところに踏み込んで友達減らしたくないし・・・。

改めてお互いすべてを認識するっていうのはそれだけエネルギー必要なんだよなって。

何かそんなことを考えていたら泣けてきちゃったんですよね。

イザベラからの手紙

ここはもう泣くしかないよね、いろいろ過去を振り切り新たな未来に向けて止まった時を動かすカギを記す。

そして、遠く遠く離れた場所に居る妹への手紙。
魔法の言葉エイミー。
エイミーという音をい居た時にテイラーの表情。

ここは皆さん絶対感動必至です。

 

後半の泣けるシーン

この映画後半はテイラーとベネディクトのお話です。
時は流れヴァイオレットの手紙に書いてある言葉を信じC.H郵便社を訪ねてきます。

郵便配達業をベネディクトに教わりながらヴァイオレットから文字を教わり、そしてその先に・・・。的な感じですね。

コロコロ変わる表情

郵便配達の仕事をしながらコロコロ変わる表情に、裏路地で拾われたあの頃とは違って元気に明るく生活している感じに安心と共に心に来るものがありました。

文字が読めるようになって

文字が読めるようになって、イザベラからの手紙を自分の目で見る事が出来るようになるわけです、今まで伝えられていた情報でしかなかったものが、初めて自分の力で情報に変える事が出来たわけですよ。

初めて読んだ瞬間の心境を考えるとね・・・。

そして手紙を

文字が読めるようになって自分の手でお返事を書きたい、何を書けばいいか分からないけど何かを伝えたい、そんな気持ちで必死にタイプライターを打つテイラー。

私はここにいる、ここで生きている、おねえちゃんのおかげだよ。

そんな気持ちがこもった手紙を書くのです。

もう二度と会えないと思っていた

お嫁さんとして嫁いで数年後お屋敷の中でほかの人とは出会わずひたすら旦那様のための生活をするそんなイザベラ、そのもとに届く一通の手紙。

それははるか昔別れた妹、テイラーからの手紙。
短文だけど、その短文から今も元気な事、そして成長。

そのすべてを受け取って涙する、彼女との時は止まっていなかった、今動き出したんだって。

立派な郵便配達員に私はなる!

姉エイミーがその場でテイラーからの手紙を読んでいる。

今にも飛び出していってねぇね!って飛びつきたい。

そんな感情を殺して茂みの中で堪える、出て行けばいいじゃんって思った人も沢山いるとおもうけど。

帰りのバイクで言っていたテイラーのセリフ

私は立派な郵便配達員になってまた姉に会いに来る。
郵便配達員は幸せを届ける仕事だから。

(※イメージだけあってます、文章はあってません)

このセリフがやばかった、今の私はまだお姉ちゃんに会ったら困らせてしまうかもしれない。一人前になってお姉ちゃんを困らせないぐらい成長したら、本当に幸せを届けに来るんだ。

あの幼かったテイラーがここまで成長したのか・・・。
そんなことを感じさせるシーンでヤバかった。

 

ED後の泣けるシーン

ED後ってシーンないじゃん!

いやいやみゆきよ、エンディングやそのあとでも心に響く出来事がたくさんあったでしょ?

あっ、そういうことね

ということで放送が終わってEDが始まったところ以降での感動シーンです。

エイミー

この作品のEDテーマ曲エイミーです。

今回舞台挨拶回で見に行ったんですが、始まる前にこの曲はひたすらこの作品のことを思って作詞していて、タイトルの意味を知り歌詞を聞くと感動がよみがえると思う。

そんなことを言っていたんですが、それがそのまんまEDで心に響いてきました。

そんな重要な単語だったんですねエイミー。

この曲を聴いて何度でも物語を振り返ってほしい。

パンフレット

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いやぁ、綺麗なあのシーンを思い出させてくれる素晴らしいパンフレットですね。

パンフの中で原作者 暁佳奈さん のコメントが有りまして。 

なぜこの作品の副題が永遠なのかが書かれています。

これがやばい、全部見た後にこの永遠の意味をじっくり考えると感動してきちゃいます。

この記事を書こうとおもったのもこの永遠の話を見たからかもしれない。

入場者特典

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私の入場者特典はリオン編の後日談でした。

アニメ原作だと6話の後日談に当たります。

この後日談がまたいい感じに後日談になっていて、永遠や踏み出す一歩という感じにマッチしていて最高でした。

踏み出す勇気本当に大切。

泣くことは健康に良い

いやぁ、今回素晴らしい映画に出会えてひたすら涙してきましたけど、とても心が晴れ晴れとしました。

映画館でるときは目が真っ赤ではずかしかったけどね

それは言わないで!

泣くことは心のデトックスとか言いますし、積極的に泣いていきましょう。

でもある程度の年齢になったらなかなか泣くこともなくなってるでしょ?

そんな時にはこの作品をみて心から素直に涙を流してみてはいかがでしょうか。

 

テレビ原作はネットフリックスで見れるよ!

www.netflix.com

 

夏の終わりに心のデトックスに最高、ヴァイオレットエヴァーガーデン、皆さんも是非見てみてください。

みてみてください